電波ソーラーのスクエアG-SHOCKを探していると、次の疑問に当たると思います。
- スペック表を並べても、サイズも防水も同じで違いが見つけられない
- 旧型のほうが安く売られていることがあり、買っても損しないか判断できない
先に結論をお伝えすると、GW-M5610とGW-M5610Uはケースサイズも防水性能も同一で、変わったのはバックライトの方式・残照時間・ワールドタイムのタイムゾーン数・稼働時間の4点です。
そこで本記事では、カシオ公式サイトの製品仕様を1項目ずつ突き合わせ、9年ぶりの世代交代で何が改善されたのかを比較表で明らかにします。
GW-M5610とGW-M5610Uの共通機能|世代が変わっても同じ4つ

GW-M5610とGW-M5610Uは同じ型番の世代違いなので、共通部分が非常に多いのが特徴です。どこが変わっていないのかをまずは確認してみましょう。ここでは具体的に次の4つを解説します。
- ケースサイズと質量はほぼ同一
- タフソーラーとマルチバンド6の受信機能
- 20気圧防水と耐衝撃構造(ショックレジスト)
- ワールドタイム48都市などの基本機能
ケースサイズと質量はほぼ同一
カシオ公式の仕様表では、GW-M5610-1JFもGW-M5610U-1JFもケースサイズは46.7×43.2×12.7mmで完全に一致します。質量は旧型が51.7g、現行が52gで、その差はわずか0.3gと、腕に載せてわかるレベルではありません。
ケースが同じということは、ベゼルやベルトといった外装パーツも共通で扱えるということです。旧型で使っていたカスタムパーツをそのまま現行モデルに引き継げるため、買い替えのハードルは低いと言えます。
タフソーラーとマルチバンド6は両世代とも搭載
時刻を正確さに関する機能に変更はありません。両世代とも、日本・北米・欧州・中国の標準電波を受信するマルチバンド6と、光で充電するタフソーラーを搭載しています。
通常使用時の稼働時間もフル充電から約10か月で共通しています。「Uのほうが電波の入りが良い」といった受信性能の世代差は、公式仕様上は示されていませんので、精度や受信力を理由に買い替える必要はありません。
20気圧防水と耐衝撃構造も共通
公式仕様ではどちらも「20気圧防水」「耐衝撃構造(ショックレジスト)」と記載されています。20気圧防水は素潜り(スキンダイビング)まで対応する区分で、手洗いや雨、プールはもちろんシュノーケリングにも使えます。
ただし、空気ボンベを使うスクーバダイビングには両世代とも非対応です。旧型だからタフさが劣る、ということは一切ありませんので、中古で入手する場合も防水・耐衝撃の心配は不要です。気にすべきはパッキンの劣化など経年要因のほうです。なお、G-SHOCKの5600系のモデルの比較をした記事があるので、ぜひ参考にしてみてください。

ワールドタイム48都市などの基本機能も同じ
デジタル機能の構成も同じです。両世代とも世界48都市+UTCに対応し、1/100秒のストップウォッチ、24時間計タイマー、マルチアラーム、フルオートカレンダーも共通で搭載されています。
ただし、ワールドタイムは都市数こそ同じでも、対応するタイムゾーンの数に差があります。その点は次章で数字を並べて確認します。
GW-M5610とGW-M5610Uの違い|比較表で4つの違いを確認

ここからが本題です。2012年3月発売の旧型と2021年7月発売のモデルでは、9年の間に4か所が変更されています。共通機能も含めた比較表で全体像をつかんでみてください。
| 項目 | GW-M5610-1JF (旧型・生産完了) | GW-M5610U-1JF (現行) |
|---|---|---|
| 発売年月 | 2012年3月 | 2021年7月 |
| ケースサイズ | 46.7×43.2×12.7mm | 46.7×43.2×12.7mm |
| 質量 | 51.7g | 52g |
| バックライト | ELバックライト (ブルーグリーン) | LEDバックライト (ホワイト・ スーパーイルミネーター) |
| 残照時間 | 残照機能のみ (切り替えなし) | 1.5秒/3秒で切替可 |
| ワールドタイム | 世界48都市 (29タイムゾーン)+UTC | 世界48都市 (31タイムゾーン)+UTC |
| 稼働時間 (通常使用) | 約10か月 | 約10か月 |
| 稼働時間 (パワーセービング時) | 約26か月 | 約22か月 |
| タフソーラー | ◯ | ◯ |
| マルチバンド6 | ◯ | ◯ |
| 20気圧防水/耐衝撃 | ◯/◯ | ◯/◯ |
| 希望小売価格(税込) | 22,000円 | 24,200円 |
| 入手性 | 生産完了 (在庫・中古のみ) | 販売中 (Amazon 19,360円) |
ここでは次の5点を解説します。
- バックライトがELから白色LEDへ
- 残照時間が1.5秒/3秒で切り替え可能に
- ワールドタイムのタイムゾーン数が29から31へ
- パワーセービング時の稼働時間が26か月から22か月へ
- 価格と入手性の違い
バックライトがELから白色LEDへ
GW-M5610とGW-M5610Uの最大の違いがバックライトです。旧型のGW-M5610-1JFは文字盤全体をブルーグリーンに光らせるELバックライト、現行のGW-M5610U-1JFは白色LEDのスーパーイルミネーターを採用しています。LEDのほうが明るく、暗所での文字の輪郭がはっきり読み取れます。
一方でELのブルーグリーンは、デジタルG-SHOCKらしい雰囲気として根強い支持があるのも事実です。公式な記載はありませんが、事実としてカシオはDW-5600UEやGW-5000U、GM-5600Uなど、仕様を刷新したモデルに「U」付きの型番を用いています。GW-M5610Uもこうした流れにあたる世代交代のモデルです。
残照時間が1.5秒/3秒で切り替え可能に
残照時間も変更されました。GW-M5610U-1JFは公式仕様に「残照時間切替(1.5秒/3秒)付き」と明記されており、点灯し続ける長さを自分で選べます。3秒に設定すれば、時刻・日付・曜日を一度の点灯で確認しきれます。
旧型は残照機能そのものはありますが、切り替えには対応していません。後述する口コミでも、現行モデルについて「ライト残照時間も3秒に切り替え可能になったのは良い」と評価されています。夜間や暗所で時刻を見る頻度が高い方ほど、違いは毎日効いてきます。
ワールドタイムのタイムゾーン数が29から31へ
見落とされがちですが、ワールドタイムの中身も改良されています。公式仕様では、旧型が世界48都市(29タイムゾーン)+UTC、現行が世界48都市(31タイムゾーン)+UTC。都市数は同じ48でも、対応するタイムゾーンが2つ増えています。
標準時のオフセットは国の制度変更で更新されるため、新しい世代のほうが現行のタイムゾーン事情に追随している形です。海外出張や旅行で時刻を切り替える機会が多い方は、GW-M5610Uの方が安心して使えます。
パワーセービング時の稼働時間が26か月から22か月へ
唯一、数値が下がった項目がここです。フル充電後に光が当たらない状態での稼働時間は、通常使用ではどちらも約10か月で同じですが、パワーセービング状態ではGW-M5610が約26か月、GW-M5610Uが約22か月と現行モデルのほうが4か月短くなっています。
明るい白色LEDを載せた分の消費が反映されていると考えられます。とはいえ22か月は約1年10か月であり、引き出しに1年以上しまい込むような使い方をしない限り、実害が出る差ではありません。毎日身につけるなら気にする必要のない項目です。
価格と入手性の違い
GW-M5610-1JFは希望小売価格22,000円(税込)でしたが、カシオ公式サイト上では生産完了と表示されており、現在は在庫品か中古でしか手に入りません。
対して2026年9月時点で現行のGW-M5610U-1JFは希望小売価格24,200円(税込)で、Amazonでは19,360円で流通しています。定価は旧型のほうが2,200円安いものの、実売では新品の現行モデルのほうが安く買える場合が多いのが現状です。
GW-M5610とGW-M5610Uの口コミ|Amazonの高評価レビューを世代別に紹介

仕様表だけでは分からない使用感を、Amazonに投稿されたレビューから世代別に確認します。それぞれ3件ずつ引用しました。次の2世代の口コミを紹介します。
- GW-M5610(旧型)の口コミ
- GW-M5610U(現行)の口コミ
GW-M5610(旧型)の口コミ
旧型のGW-M5610-1JFは生産完了のためAmazonでの取り扱いがなく、ここでは同世代の反転液晶モデルGW-M5610-1BJFに寄せられたレビューを引用します。
モノトーンでスーツにもいける。液晶は視認しやすいとは言えないが、不便を感じるほど見辛くない。おすすめ。
★5「とにかくカッコ良い!」/引用元:Amazon
タフで軽くて正確。46歳ですが、在宅勤務の昨今、毎日つけています。
★5「在宅勤務の普段使いで愛用」/引用元:Amazon
出勤する時は機械式のお気に入りの時計をつけるのですが、自宅ではクォーツの時計をつけています。先日、そのクォーツ時計が5分狂っていることに気付かず、会議参加に遅れてしまって冷や汗をかきました。。その後、電波時計を探しましたが、山や自転車やカヤックなどのアウトドアスポーツが好きな自分に合う時計を探して、これを見つけました。
山にはプロトレックをつけていきますが、普段使いにはゴツく、それ故にシンプルなクォーツ時計を買ってつけていましたが、遅れに気づかないということに直面。そして、この時計。
プロトレックと比べると薄くて目立たず、軽快です。山にはプロトレックですが、普段使いにはこれで大満足しています。
反転液晶は、見にくいこともなく、私は気になりません。良い買い物をしめした。
仕事でつかうため汚れて傷がついてもギリギリあきらめられるが愛着はもてる値段
★4「コスパ重視」/引用元:Amazon
頑丈でスリムかつソーラーと電波の付いている便利で安いものを探した結果
このシリーズにたどり着きました
前回も同シリーズだったので耐久性は申し分ないかと思います
シンプルで飽きの来ない見た目と反転液晶は結構気に入っています
ただ他の方にもあるように反転液晶が少し見づらいのと
届いた時点でバッテリーがミドルなのが気になったので星4にしました
旧型の口コミは「薄くて軽い」「シンプルで飽きが来ない」という仕様への評価が中心で、バックライトへの不満はほとんど見られません。10年以上前の設計でも実用上の不足は感じられていないことが分かります。
GW-M5610U(現行)の口コミ
スマートウォッチばかり使ってましたが、最近シンプルなウォッチが欲しくなり以前は この前期モデル持ってましたが手放し、一部の機能が改善された事を知り購入。
★5「シンプルで世話要らず!手首収まりも良い」/引用元:Amazon
前期モデルで不満だったSTWモードでも時刻表示されるようになり、ライト残照時間も3秒に切り替え可能になったのは良い!
手動受信も電波強度を確認できるので受信し易いポイントを探るのに役立ちます。
相変わらずデザインやサイズ感も良く、日常使いでシンプルなウォッチが欲しい方ならベストだと思います。
イマイチな点は 、変わらずボタンが小さく押しずらい為、咄嗟にSTW起動したい場面ではもたつくかも?
長いスパンで懸念するとしたらウレタン樹脂は経年劣化により加水分解するので、
長年使うのであればジャンクパーツをストックしてほいた方が良いかも?
サイクリング通勤用に購入しました。初号機に似たスクエアデザイン、軽量コンパクトなので手首に干渉しません。
★5「軽量コンパクト、電波ソーラー、メタルコアバンドが秀逸です」/引用元:Amazon
反転液晶は、全体にブラックフェイスで見た目が良いです。老眼の私には時刻が少し見にくいです。
電波ソーラーモデルのため手間がかかりません。部屋の中でも上向きに置いておけば充電されます。
オートライトモードにすると夜間はバックライトが自動で点灯消灯します。時刻を見ようと腕を上げると
1秒程度
点灯します。バックライト点灯にタイムラグがあったり、周囲の明るさで点灯しない時もあります。
健気に頑張っている感じがします。
ワンプッシュ、三つ折れ式のメタルコアバンドは脱着が容易で軽くロックします。両サイドのボタンを押さないと
外れない為、安心です。購入時にベルトコマ外しや微調整が必要になります。
とても軽くて掛け心地もよく、なにより丈夫です。仕事でガシガシ使うには最適です。ぜひおすすめします。
★5「丈夫で見易い」/引用元:Amazon
現行モデルでは旧型から乗り換えたユーザーが、残照3秒への切り替えを具体的な改善点として挙げています。カタログ上は小さな変更でも、使い込むほど体感される種類の改良だと分かります。加えてオートライトの挙動や軽さへの評価も多く、毎日身につける方からの満足度が高いことがうかがえます。
補足すると、レビューにあるSTW(ストップウォッチ)モードの表示については、カシオの取扱説明書(旧型:モジュール3159∕現行:モジュール3495)ではどちらも経過時間の表示のみが記載されており、公式仕様としての差は確認できません。また電波の受信レベル表示(L1〜L3)は旧型のモジュール3159にも搭載されており、U化による追加機能ではありません。公式に確認できる世代差は、本記事で先に取り上げた4点に限られます。
結局どっちがおすすめ?GW-M5610とGW-M5610Uの選び方

結論から述べると、これから買うならGW-M5610Uがおすすめです。現行モデルであり、白色LEDのスーパーイルミネーターに加え、残照時間を1.5秒/3秒で切り替えられるようになったから、そして一度の点灯で必要な情報を読み切れるようになったからです。
レビューでも「ライト残照時間も3秒に切り替え可能になったのは良い」と、旧型からの乗り換えた方が改善点として挙げています。ワールドタイムのタイムゾーンも31に増え、Amazonでは19,360円と旧型の定価より安く新品が手に入ります。迷っている方は現行のGW-M5610Uを選ぶことをおすすめします。
まとめ|GW-M5610Uは「明るさ」を取り、稼働月数を少し譲った世代
GW-M5610とGW-M5610Uは、ケースサイズ46.7×43.2×12.7mm、20気圧防水、耐衝撃構造、タフソーラー、マルチバンド6、ワールドタイム48都市という機能は共通しています。9年の世代交代で変わったのは、バックライトがELから白色LEDへ、残照時間が1.5秒/3秒の切り替え式へ、タイムゾーンが29から31へ、そしてパワーセービング時の稼働が26か月から22か月へ、という4点です。
言い換えれば、現行モデルは「暗所での視認性」を取りに行き、その対価としてしまい込んだときの稼働月数をわずかに譲った世代です。毎日身につけて夜も時刻を確認するならGW-M5610U、ブルーグリーンのELライトが好きで中古探しをいとわないならGW-M5610がおすすめです。
なお、そもそも5600系と5610系でケース形状がどう違うのか、5600シリーズ全体でどのモデルを選ぶべきかは別記事で整理しています。あわせてご覧ください。




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