初めてのGarminランニングウォッチを選ぶとき、多くの方が次の悩みを抱えると思います。
- 見た目が似ているのに、Garmin Forerunner165と265で20,000円以上違う理由が分からない
- 「マルチバンドGPS」「トレーニングレディネス」が自分に必要か判断できない
- 165は後継のForerunner 170が出て在庫限りと聞き、今買っていいのか不安がある
先に結論をお伝えすると、Forerunner 165と265の差はマルチバンドGPS・トレーニングレディネスなどの分析機能・画面サイズ・音楽保存の4点で、心拍計の世代やランニング計測は同じです。本記事では、Garmin公式の技術仕様を突き合わせて両モデルを比較表にまとめ、Amazonの利用者の声を引用しながら、どちらを選ぶべきかを整理しました。
Forerunner 165と265の共通機能|ランニングの基本計測は同じ4つ

165は2024年2月、265は2023年3月に発売されたモデルで、Forerunnerの「100番台」と「200番台」というグレードの違いはあっても、ランナーが毎日使う機能の多くは共通です。ここでは具体的に次の4点について解説します。
- AMOLEDタッチディスプレイと第4世代心拍計
- Suica(Garmin Pay)と気圧高度計
- ランニングダイナミクス・PacePro・Garminコーチ
- 睡眠スコア・Body Battery・HRVステータス
AMOLEDタッチディスプレイと第4世代心拍計は共通
両モデルとも色鮮やかなAMOLEDディスプレイを採用し、タッチ操作と5つの物理ボタンを併用します。Garmin公式のForerunner比較表では、165・265・170はいずれも「第4世代」の光学式心拍計に分類され、手首で測る心拍の精度そのものは、165を選んでも265と同じ世代のセンサーで計測できます。第5世代センサーは2025年発売の570・970からの搭載です。
常時表示モードも両モデルで設定でき、どちらのモデルも「画面が見やすいランニングウォッチ」と言えるでしょう。
Suica(Garmin Pay)と気圧高度計も共通
Garmin PayによるSuicaは165・265のどちらにも搭載され「走った帰りにコンビニで飲み物を買う」「電車で帰るという使う」などがスマートウォッチだけで済みます。また、気圧高度計も両モデルに内蔵され、坂道の獲得標高や階段の上り階数が記録されます。
2026年発売のエントリー機Forerunner 70はSuicaと気圧高度計がありません。そのため、普段使いで便利なスマートウォッチが欲しいなら165か265がおすすめと言えるでしょう。ただしSuicaのオートチャージには非対応で、チャージはGarmin Connectアプリから行う必要がある点は両モデル共通です。
ランニングダイナミクス・PacePro・Garminコーチも共通
ピッチ・歩幅・接地時間・上下動を手首だけで計測するランニングダイナミクス、コースの高低差に合わせてペース配分を提案するPaceProレース戦略、レベルに合わせた練習計画を組むGarminコーチは、165にも265にも搭載されています。「フルマラソン完走やサブ4を目指す練習メニューを時計に任せる」という使い方は、165でも十分可能です。
VO2 Max、リカバリータイム、レース予測タイムも両モデルで確認できます。違いは計測項目の数ではなく、集めたデータをどこまで深く分析するかで、その代表がトレーニングレディネスと乳酸閾値です。
睡眠スコア・Body Battery・HRVステータスも共通
Garminの健康管理機能の中核である睡眠スコア、体のエネルギー残量を数値化するBody Battery、自律神経の状態を示すHRVステータス、毎朝のモーニングレポートは両モデルに共通です。血中酸素トラッキングやストレスレベル計測、女性の健康トラッキングも同じです。
「走らない日の体調管理」に関して、165と265の間に差はありません。後述するAmazonのレビューでも165の利用者が「ボディバッテリーについては結構当たっていそうです」と評価しており、健康管理の質は価格帯で変わらないことわかります。
Forerunner 165と265の違い|比較表で4つの差分を確認
ここからが本題です。2機種の差はGPS・分析機能・画面・音楽と、それに伴う価格にあります。共通機能も含めた比較表で全体像をつかんでみてください。
※表は横にスクロールできます
| 項目 | Forerunner 165 | Forerunner 265/265S |
|---|---|---|
| 発売 | 2024年2月 | 2023年3月 |
| ディスプレイ | 1.2インチ AMOLED 390×390 |
1.3インチ AMOLED 416×416 (265S:1.1インチ 360×360) |
| ケース/重量 | 43mm/39g | 46.1mm/47g (265S:41.7mm/39g) |
| レンズ | 化学強化ガラス | Corning Gorilla Glass 3 |
| 心拍計 | 第4世代 | 第4世代 |
| GPS | マルチGNSS(マルチバンド非対応) | マルチバンドGNSS・SatIQ対応 |
| バッテリー(スマートウォッチ/GPS) | 約11日/約19時間 | 約13日/約20時間 (265S:約15日/約24時間) |
| Suica・気圧高度計 | ◯/◯ | ◯/◯ |
| 音楽保存 | 165 Musicのみ(4GB) | 標準搭載(8GB) |
| トレーニングレディネス/ステータス | — | ◯/◯ |
| 乳酸閾値 | — | ◯ |
| ランニングダイナミクス・PacePro・HRV | ◯ | ◯ |
| 耐水 | 5ATM | 5ATM |
| Garmin公式価格(税込) | 公式ストア販売終了 (発売時39,800円/Music 45,800円) |
62,800円 (265S:60,800円) |
| Amazon価格の目安 | 34,446円 | 54,664円(265 Music) |
スペックはGarmin公式サイトの仕様、価格は2026年9月9日時点のGarmin公式ストアおよびAmazon掲載価格に基づきます。
ここでは次の5つを解説します。
- マルチバンドGPSの有無
- トレーニングレディネス・トレーニングステータス・乳酸閾値の有無
- 画面サイズ・重量・レンズ素材
- 音楽保存とバッテリー
- 価格と後継モデルの位置づけ
マルチバンドGPSの有無
265は2つの周波数帯で衛星信号を受けるマルチバンドGNSSと、状況に応じて測位モードを自動で切り替えるSatIQに対応します。165はGPS・みちびきなど複数衛星を使うマルチGNSSには対応しますが、マルチバンドには非対応です。高層ビルの間や渓谷のトレイルなど、信号が反射しやすい場所でのログの乱れに強いのが265です。
一方で、河川敷や公園の周回コースが練習の中心なら、165のGPSでも距離のズレはほとんど気になりません。後述のレビューでも165ユーザーが「運動時のGPS精度も問題なさそうです」と評価しています。
トレーニングレディネス・トレーニングステータス・乳酸閾値の有無
Garmin公式の仕様で265にあり165にないのが、睡眠・回復・負荷から「今日ハードに走るべきか」を判定するトレーニングレディネス、練習の積み上げ方を評価するトレーニングステータス、ペースと心拍から疲労が急増するポイントを推定する乳酸閾値の3つです。
週4日以上走り、練習の強度配分を数値で管理したい方には、分析機能が優れている265がおすすめになります。逆に週1〜2回のジョギングなら、165のリカバリータイムとおすすめワークアウトで十分と言えるでしょう。
なお2026年発売の後継機Forerunner 170にはトレーニングレディネスとトレーニングステータスが追加されたため、165だけが分析機能で見劣りする形になっています。
画面サイズ・重量・レンズ素材
265は1.3インチ(416×416)、165は1.2インチ(390×390)で、走行中にペースと心拍を一瞥するときの読みやすさは265がわずかに上です。重量は165が39g、265が47gで、軽さを優先するなら165、画面の見やすさを優先するなら265という選び方になります。
手首が細い方には、265と同じ機能で39g・41.7mmの265Sという手もあります。レンズは265がCorning Gorilla Glass 3、165が化学強化ガラスで、トレイルやジムで時計をぶつけやすい方は、265のほうが安心です。Amazonのレビューでは165について「プラスチックなのでチープ感がある」という声もあり、より頑丈な方を選ぶとすれば265がおすすめと言えるでしょう。
音楽保存とバッテリー
265は8GBの音楽ストレージを標準搭載し、Amazon MusicやSpotifyのプレイリストをウォッチに入れてスマホなしで聴けます。165には音楽保存がなく、聴きたい場合は265などの別のモデルを選ぶ必要があります。(別モデルForerunner 165 Musicは音楽保存に対応)「スマホを置いて音楽を聴きながら走る」なら、265の方が圧倒的におすすめです。
バッテリーはスマートウォッチモードで165が約11日、265が約13日、GPSモードで約19時間と約20時間と、差は小さいです。常時表示をオンにするとどちらも公称値より短くなる点は共通の注意事項です。フルマラソンはどちらも1回の充電で完走でき、電池持ちを理由に選ぶ必要はありません。
価格と後継モデルの位置づけ
Garmin公式ストアでは165は販売を終了しており、2026年9月時点ではAmazonなどの在庫で34,446円前後、265はGarmin公式で62,800円、Amazonでは265 Musicが54,664円で流通しています。165の後継はSuica・気圧高度計・トレーニングレディネスを備えた2026年5月発売のForerunner 170(47,800円)、265の後継は第5世代心拍計とマイク・スピーカーを搭載した570(74,800円)です。
165は在庫限りの割安感、265は新品定価が続く現行機という位置づけで、2万円の差額の中身がマルチバンドGPS・分析機能・大画面・音楽です。165を選ぶ場合は在庫の色・Musicの有無が限られるため、希望のモデルが残っているかを先に確認してください。
265と後継の570のどちらを選ぶべきかは、265と570の比較記事で詳しく解説しています。

Forerunner 165と265の口コミ・レビュー
仕様表だけでは分からない使用感を、Amazonに投稿されたレビューから確認します。それぞれ3件ずつ引用しました。次の2機種の口コミを紹介します。
- Forerunner 165の口コミ
- Forerunner 265の口コミ
Forerunner 165の口コミ
ランニングが継続できずこれまで何度も挫折をしてきましたが、これを購入した以上は走らざるを得なくなりました。
★5「ランニングが継続できそう」/引用元:Amazon
結論、今のところかなり満足しています。
他のモデルとも比較し、機能や値段的に1番使いやすそうなこちらを選びました。
とにかくログが細かく数値化され、それを見るだけで楽しいです。全てのデータやグラフの意味はまだ理解できていませんが。
心拍数や血中酸素濃度の測定はもちろん、ランニングコーチの選択や睡眠コーチング、ランニング意外のトレーニングにも対応していて意外と幅広く活用できます。
ヘルスケアの管理としてもかなり役立っています。
ほぼ24時間付けているため時計の接地面が少しかぶれましたが、着用する場所を時々変えることですぐに解消されました。
ジョギングやウォーキング、睡眠管理のために購入しました。
★5「初めてのGARMIN」/引用元:Amazon
以前使用していた別メーカーのものより小型ですが、バッテリーも10日は持ちます。
また睡眠時の血中酸素濃度測定もでき、ボディバッテリーについては結構当たっていそうです。
運動時のGPS精度も問題なさそうです。
欠点と言えば充電用のケーブルが短く、私の使用環境だと時計が空中に浮いてしまうところでしょうか…
Apple Watchはカジュアルに使えたけど、これは運動用といった感じ。
同じ感覚で乗り換えると不満がでるかも。
■良い点
・「屋内バイク」などトレーニングメニューが充実
・運動後に必要なリカバリ時間がでるなど、身体情報を明確にしてサポートしてくれる
・バッテリーが長持ち
・軽いので運動の邪魔にならない
■微妙な点
・激しい運動による誤操作防止のためか、画面操作も操作ボタンも重い
・バンドはしっかり装着できるが、外した後本体裏側の円形後が手首にくっきりつく
・プラスチックなのでチープ感があるまたトレーニング実施中は基本的にラップ計測とかしかできなくなる。
★4「運動特化のスマートウォッチ」/引用元:Amazon
音楽操作をしたい場合は、左下ボタンを長押しする必要があるなどクセがある。
165の口コミは「初めてのGarmin」として選ばれ、ログの細かさと10日持つバッテリー、軽さが評価が多いです。一方で樹脂ケースの質感を「チープ」と感じる声もあり、見た目より計測を重視する人に向いたモデルであることが読み取れます。
Forerunner 265の口コミ
日本旅行でSuicaを利用したくて購入しました。
★5「使いやすく大満足です」/引用元:Amazon
初期設定もスムーズで、Garmin Connectとの連携も簡単でした。GPSの精度は非常に高く、ランニングやウォーキングの記録も正確です。Body Batteryや睡眠分析などの健康管理機能も充実しており、毎日活用しています。
バッテリー持ちも非常に良く、毎日充電する必要がない点は大きな魅力です。AMOLEDディスプレイも見やすく、操作性も快適でした。
台湾から購入しましたが、配送も早く梱包も丁寧でした。日本へ旅行する機会が多いため、Suica対応はとても便利で重宝しています。
機能性・使いやすさ・バッテリー性能のどれを取っても期待以上でした。長く愛用したいと思います。おすすめできる製品です。
以前から欲しかったのですが、ようやくゲットできました。液晶画面の見やすさや操作性、性能自体もグーンとアップしていて大満足の商品です。発売されてから結構時間は経ってますが、これからでも絶対買いだと思います!
★5「最高!」/引用元:Amazon
自転車(Garmin Edgeシリーズ)ユーザーです。ランニングのデータ計測のために購入し、2年半使い倒した本音をレビューします。
★5「【2年半愛用】EdgeユーザーがForerunner 265を選んで正解だった理由」/引用元:Amazon
【965ではなく265を選んだ理由】
地図表示までは不要と判断し265にしましたが、結果は大正解。AMOLEDディスプレイは非常に鮮やかで、日中のランニング中でもペースや心拍が一瞬で読み取れます。
【サイクリストにこそ「ランニングパワー」】
ペダルを漕ぐパワーを数値化するサイクリストにとって、「ランニングパワー」は最高の指標です。坂道や向かい風でペースが落ちても、出力(強度)が可視化されるため、環境に左右されず客観的にトレーニングを管理できるのが面白い。
【心拍転送モードの利便性と限界】
通勤時など、胸ベルト式センサーを巻くのが面倒な時に「心拍転送モード」でサイコンにデータを飛ばせるのは便利です。ただし、強度の急激な変化への追従性は胸ベルトに一歩譲るため、ガチのインターバルは胸ベルト、ゆるポタは時計、と使い分けるのがベストです。
【日常使いとバンドのカスタマイズ】
サードパーティ製の金属バンドに交換すれば、仕事でも違和感なく使えます。ただ、Garmin独自の「Quick Releaseバンド」のピン位置がやや操作しづらく、頻繁に交換するのは少しだけコツがいります。
【総評】
ボディバッテリーなどの体調管理機能も優秀で、24時間手放せません。自転車とランを両立したい方の「最高の相棒」になるはずです。
265の口コミはGPSの精度、日中でも読み取れるAMOLEDの鮮やかさ、2年半使っても問題なく仕様できる点が好評です。発売から時間が経っても「これからでも買い」と評価される点は、570登場後も265が現行機として残っている理由と重なります。
結局どっちがおすすめ?Forerunner 165と265の選び方
心拍計・Suica・気圧高度計・健康管理が同じである以上、「マルチバンドGPSと分析機能に約2万円を払うか」と「走る頻度」でどっちを買うかを判断しましょう。ここでは次の2タイプに分けて解説します。
- Forerunner 165がおすすめな人
- Forerunner 265がおすすめな人
Forerunner 165がおすすめな人
週1〜3回のジョギングを習慣にしたい、軽くて安いウォッチでSuicaと睡眠管理まで済ませたいという方は、Forerunner 165がおすすめです。理由は、第4世代心拍計・Suica・気圧高度計・ランニングダイナミクス・Garminコーチという「走って記録する」機能が265と同じで、39gと軽く、在庫価格なら30,000円台で手に入るからです。
実際、Amazonのレビューでも「機能や値段的に1番使いやすそう」「バッテリーも10日は持ちます」と、コストと継続しやすさが評価されています。練習の強度管理まで求めないなら、差額20,000円はシューズや大会参加費に回すほうが良いでしょう。初めてのランニングウォッチで、まず走る習慣をつくりたい方は、在庫があるうちにForerunner 165を選んでください。
Forerunner 265がおすすめな人
大会での記録更新を目指して週4日以上走る、都市部でも正確なログを残したい、音楽を聴きながら走りたいという方は、Forerunner 265がおすすめです。理由は、マルチバンドGPS・トレーニングレディネス・トレーニングステータス・乳酸閾値・8GBの音楽保存が、後からアップデートで165に追加されることのないハードウェアとソフトウェアの差だからです。
実際、レビューでも「GPSの精度は非常に高く」「日中のランニング中でもペースや心拍が一瞬で読み取れます」と、精度と視認性が評価されています。差額約20,000円を3年で割れば1日あたり約18円と計算できます。毎日のように運動する方にとっては、分析機能があるために、十分投資価値のある商品と言えるでしょう。サブ4・サブ3.5を狙う方、練習の負荷を管理したい方は、Forerunner 265を選んでみてください。
まとめ|Forerunner 165と265は「練習の分析まで任せるか」で選ぶ
Garmin Forerunner 165と265は共通機能として、AMOLEDタッチディスプレイ・第4世代心拍計・Suica・気圧高度計・ランニングダイナミクス・PacePro・睡眠スコア・Body Batteryがあります。差は265だけが持つマルチバンドGPS・トレーニングレディネス/ステータス・乳酸閾値・標準搭載の音楽保存と、1.3インチの大画面で、価格差は約20,000円です。
言い換えれば、265は「165に練習を分析するコーチ機能と高精度GPSを足したモデル」です。走る習慣をつくる段階なら165、記録を狙う段階なら265がおすすめです。
165の後継170や上位の570・970も含めた比較はForerunner全モデル比較へ、Garmin全シリーズからの選び方はガーミン全シリーズ比較へお進みください。


265の後継の570との違いは265と570の違いで、地図を内蔵した900番台の違いは965と970の違いで解説しています。




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